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攻めのコンセプトに欠かせないもの_en’toプロジェクト


以前別の記事でも書きましたが、現在リコルクでは岡山県にあるとある工務店のブランディング・マーケティング支援を行っています。

▼以前記事はこちら
工務店のブランディング、最初の一歩でつまずかないために押さえるべき視点

その工務店というのが株式会社en’toさんです。

今回の記事ではen’toさんの紹介もさせていただきつつ、ブランディングやマーケティングの核となる部分のお話をしたいと思います。

立ち上がったばかりの工務店のブランドマーケティング

はじめにen’toさんについて紹介します。

en’toは岡山県岡山市を拠点に、県内全域で注文住宅やセミオーダー住宅を提供している住宅会社です。設計士としての実績が豊富な3名が集まり、独立して起業したのがこの会社の始まりです。


この3名は以前同じ住宅会社に勤めており、それぞれが顧客の理想の暮らしを本気で考え、プロジェクトを牽引してきた経験を持っています。

しかも全員が、プランニングから設計、現場管理、アフターサービスまでを一貫して担えるスキルを有しています。この対応力の広さが、en’toの大きな強みの一つです。

注目すべきは、その3名に対して紹介案件が途切れないという点

すでに会社設立直後から新築案件の依頼がいくつも入っていますが、すべてが口コミや紹介によるものです。


住宅という大きな買い物において「紹介」は、紹介する側にとっても大きな責任が伴います。

もし私が友人から「おすすめの工務店を教えて」と聞かれたら、相当信頼できる先でなければ紹介しないでしょう。

人生の基盤となる住まいのパートナーを紹介するということは、相手の人生に関わる行為だからです。

にもかかわらず紹介が続いているということは、3人の設計士が高い信頼を得ており、期待以上の成果を提供してきた証拠です。

これはブランディングの観点から見ても、圧倒的な初期資産です。
顧客との深い信頼関係が、ブランドの信頼性を担保しているというわけです。

オフィスには胡蝶蘭が溢れていました

今の段階から10年、20年、もっと先まで見据える

en’toさんとのプロジェクトの目的は、「10年後、20年後にも選ばれ続けるブランドを築くこと」です。

これは単なる一時的な集客強化ではありません。
中長期的に持続可能な集客基盤を構築し、広告費などのコスト最適化も視野に入れています。


住宅業界は成熟市場。

しかも競合は強く、地域には実績豊富な工務店が数多く存在しています。
そんな中で、広告やデザインで一時的に注目を集めたとしても、継続的に指名され続けることは極めて難しい…。

表面的な演出や見た目の華やかさだけでは、顧客の心には届かないんです。


さらに、現代の消費者は情報リテラシーが高く、違和感に対して非常に敏感です。
ブランドが掲げるメッセージと実態にズレがあれば、すぐに見抜かれます。

そしてそのズレは、簡単に信頼を損なう要因になる。


だからこそ、「選ばれ続けるブランド」を実現するには、ブランドの核となる価値観が明確であり、かつ一貫性を持ってすべての接点に表現されていることが欠かせません。

en’toさんには、まさにそれがあります。
揺るがない価値観があり、行動にも一貫性があります。

ブレないスタンスがあるからこそ、市場の変化にも柔軟に対応しつつ、芯を持ったブランドとして信頼を築いていける。

私たちはそこに、大きな可能性を感じています。

ギリギリまで踏み込んだコンセプトに必要な要素

強いブランドコンセプトを作る上で、私が必ず確認するのが「実現可能性」です。

つまり、それは本当に提供できるものなのか。
顧客にとって意味を持つ体験として、ちゃんと届けられるのかという視点です。

世の中には、「理想を語りすぎたコンセプト」や「当たり前すぎて響かないコンセプト」が溢れています。

前者は言っていることは立派でも実態が伴わず、後者はそもそもブランドの存在意義を言語化できていない。
どちらも顧客には響きません。


攻めのコンセプトとは、新しさと意義の両方を兼ね備えたもの。
そして、それが「確実に実現できる」ことが条件になります。

言い換えれば、戦略の土台となるだけの根拠や裏付けがなければ、いくら言葉を飾っても意味がないということです。

ではその裏付けとは何か…それは、

「確かな技術やノウハウ」と「確固たるスタンス」です。

この2つがそろっていなければ、踏み込んだコンセプトを形にすることはできません!


私自身、コンセプトを構築する際、この2つがあるかどうかをクライアントさんと一緒に深掘りし、確認していきます。

なぜなら、曖昧なままでは「なんとなく良さそうなコンセプト」は作れても、「顧客の意思決定を動かすコンセプト」にはならないからです。

他にはない技術やスタンスどう見つけるのか

en’toさんの話に戻ります。

現在、私たちはコンセプト開発の真っ只中にいますが、すでにかなり具体的な領域まで踏み込めています。

その理由は、en’toさんが「確かな技術やノウハウ」と「確固たるスタンス」を明確に持っているからです。

設計、施工、対応力。
どの観点から見ても、en’toの技術と経験は信頼に足るものなんです!

そして何よりも、en’toさんが住宅というプロダクトを通じて届けたい「暮らしのあり方」について、はっきりとした価値観を持っていることが強い!

ブランドコンセプトを作る立場として、こんなにありがたい状況はありません。

なぜなら、事実と行動に根ざした確かな材料があるからこそ、コンセプトも揺るぎないものにできるからです。(本当に素敵なブランドです)


重要なのは、これらの「技術」や「スタンス」は、企業の内側に当たり前に存在していることが多く、本人たちはその価値に気づいていないケースも多いということ。

だからこそ、現場で何が起きているのかを丁寧に観察し、言語化する力が求められます。

例えば以下のような問いを通じて掘り起こすことができます。

  • 日々の業務で絶対に譲れないことは何か?
  • 顧客に対して無意識に行っているけど、何故かいつも喜ばれる工夫は何か?
  • 他社との違いを最も感じる瞬間はどこか?

これらの問いを丁寧にひもとくことで、ブランドの「核」が見えてきます。
そして、その核がコンセプトの原石になります。

住宅業界のような成熟した市場では、情緒的価値が勝負を決める

日本の住宅業界は今、商品としての差別化が極めて難しいフェーズに入っています。

性能・設備・価格帯の競争はすでに“均質化”しており、誰が建ててもそこそこの品質が担保される時代です。

つまり、機能ではもう勝負がつかないということ。


ここで問われるのが、「この会社に頼みたい」と思わせる“最後の決め手”です。

それが情緒的価値です。たとえば、

  • 自分たちの暮らしにフィットした空間提案がある
  • 設計士との対話から、安心感や親近感が生まれる
  • 完成した家に「帰るのが楽しみになる」

こうした情緒の価値は、言語化されにくく、だからこそ他社が真似できません。

選ばれる工務店は、スペックよりも感情に寄り添う設計と関係性をつくっているんです。

このフェーズで重要になるのが、“その会社らしさ”をブランドとして確立し、伝えきること。

つまり、情緒的価値を設計・接客・ストーリーの中で一貫して体現できるかが、選ばれるかどうかを左右します。


ブランドとは、単なるイメージではなく、「この会社となら、大きな買い物でも任せられる」と思わせる力です。

en’toさんは、まさにその力を持っています。

商品ではなく、「暮らし」そのものを提案し、「家族の時間」をデザインする視点がある。これは、成熟市場における唯一無二の武器です。

やるからには100%勝たせたい

どんなにテクノロジーが進んでも、快適な住まいづくりや暮らしの選択に寄り添う存在は、これからの時代にも確実に求められ続けます。

だからこそ、en’toさんのような「人に深く向き合う仕事」にこそ、ブランディングやマーケティングが本来持つ力を届けたいと、私たちは本気で考えています。


中途半端な言葉ではなく、しっかり届く言葉を。
部分最適ではなく、全体最適で核から設計する戦略を。

感性だけでも理屈だけでもなく、情緒を丁寧に言語化し、数値やロジックと掛け合わせることで、成功確率を高める戦略運用を実践していきます。

en’toさんの真摯な想いに、全力で応えたい!
これからも伴走し続けます。

株式会社en’toオフィス

▼株式会社en’toさんのWEBサイトはこちら
https://ento8.com/

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