横浜・元町に紅茶スタンド「leabask tea time」を2026年9月にグランドオープンした、株式会社ブルーシーの篠崎雄一さん。
飲食とは異なる業界で技術職としてキャリアを積まれたのち独立。クレープ店の開業をきっかけに、飲食の道を歩んでこられました。その後もワッフルやジュースなど、複数のブランドを手がけています。
「紅茶を気軽に飲めるお店をつくりたい」という構想は、何年も前からあったといいます。その構想を、どのようにしてお店のかたちにしていったのか。2025年10月からブランドの立ち上げを支援してきたRecorCが、オープンまでの道のりと、オープン後のお店の様子を伺いました。

何年も温めていた「紅茶を気軽に」という構想
——どんなお店をつくりたいと考えていましたか。
仕事の合間に、軽い気持ちで入れる紅茶のお店ですね。コーヒーなら気軽に立ち寄れるお店がたくさんありますが、紅茶はティーポットや花柄のカップで優雅に過ごすお店が多くて。1人でふらっと入るには、少し敷居が高いと感じていました。
構想自体はだいぶ前からあって、紅茶のメーカーさんとも「それがやれたら面白いんだけどね」とよく話していました。
——世田谷では、紅茶専門カフェ「TEA MAISON KoKoTTe(ティ メゾン ココット)」も運営していらっしゃいますが、leabask tea timeとはどんなところが違いますか。
一番の違いは、提供スタイルです。世田谷のお店は地元密着で、個人がやっているような雰囲気のフルサービスのお店。leabask tea timeは、カウンターでお渡しする形にしました。
うちの会社はこれまで、クレープやワッフル、ジュースなど、カウンター越しに注文を受けてお渡しするお店に多く携わってきて、その知見が溜まっていました。そのやり方に、世田谷のお店で培った紅茶の知識を生かしたお店を、ずっと構想していたんです。
カウンターでお渡しするからには、商品は1分前後でお出しすることを大事にしています。より多くの方に気軽に楽しんでいただける形を目指していて、直営店なので、自分たちの考えを形にしやすいのも大きいですね。

——leabask tea timeでは、紅茶を冷やす仕組みも新しく取り入れていますね。
冷却の仕組みは、だいぶ前から自分でつくっていたんです。初号機は、円筒形の容器に棒を立てて、シリコンのチューブを巻きつけた、本当に図工のようなものでした。既存のお店のバックヤードで試行錯誤しながらつくっていたもので、今見ると笑ってしまいますよ。
——機械の導入や仕組みづくりは、篠崎さんのお強いところなんですね。
強いかどうかは分かりませんが、そういうことを考えるのは好きですね。実験で何かをつくるのも、料理をつくるのも、本当に似たようなものだと思っています。

話しながら、少しずつ形にしていったブランドづくり
——「leabask tea time」という名前には、どんな意味があるのでしょうか。
「leabask」は、「リーフ(leaf=葉)」と「バスク(bask=日差しに温まる)」を合わせた言葉です。茶葉から淹れることは最初から決めていたので、「リーフ」はそこにつながっています。
「バスク」は、僕自身はお話を聞くまで知らなかった単語でした。でも「リーフ」と合わせると、響きがおしゃれで言いやすく、それでいてちゃんと意味も込められている。そこが非常にいいなと思って、ご提案いただいた中から選びました。
「ティータイム」には、ティーで終わらせずに、その時間を提供しようという意味を込めています。最初は「leabask tea」などの案もありましたが、ティータイムという言葉自体がよく知られていますし、響きとしてもしっくりきたかなと思っています。
——RecorCの萩原にお願いしようと思われたのは、どんなところからでしたか。
決め手は、実際に話してみて、一緒にやったらやりやすそうだなと感じたことです。萩原さんたちは最初から話しやすくて、こちらの思いや考えていることを、うまく引き出してくれるんです。何社かのデザイン案を比べて選ぶよりも、話してみたときの感覚を大事にして、お願いしました。
——一緒につくる中で、印象に残っていることはありますか。
思ったことを率直に伝えながら、一緒にイメージを固めていけたことですね。僕が考えていたのは、どちらかといえばお店側のオペレーションや提供方法のほう。メニュー表の見え方などは、頭の中になんとなくあっても、深くは考えられていませんでした。
そこを提案として形にしてもらうと、「そういうイメージだよね」「ここは思っていたのと少し違う」と、その場で素直に言えるんです。萩原さんたちとは最初から話しやすかったので、遠慮せずに伝えられました。
そうやってやりとりを重ねるうちに、頭の中でふわっとしていたものが、少しずつはっきりしていきました。


オープン後、想像以上の嬉しい広がり
——オープン直後のお店の様子はいかがでしたか。
通りがかりの方が、たくさん入ってきてくださいました。ちょうど元町の街全体がにぎわうセールの時期にオープンしたので、前の通りは人がすごく多かったんです。
「新しいお店ができたんだ」と立ち寄ってくださる方が多かったです。オープンのお知らせを出したところ、色々なところで記事にも取り上げていただきました。
——お客さまからは、どんな声が届いていますか。
スコーンにもミルクティーにも、「すごく美味しい」という声をたくさんいただきます。
先日は、「妻がすごく美味しいと言うので」と来てくださったお客さまがいました。その場でスコーンとミルクティーを召し上がって、帰りにはミルクティーをもう一つ持ち帰っていかれたんです。
「昨日も来たけど今日も来ちゃったわ」という方もいますし、「今度友達と中華街に来るときに案内しようと思って、その前に一度来たのよ」という方もいて。Instagramを見て来てくださる方が多いですね。
——実際にオープンしてみて、想定と違ったところはありましたか。
セールが終わってからも、お客さまが増え続けていることです。元町では、連休や年末年始よりも、街のセールの時期が一番人が増えるので、それが終わったら少し落ち着くかなと思っていたんです。
ところが、セールが終わった9月末から、平日なのにどんどん伸びている感じがあって。そこに今は広告も加わって、その効果も少しずつ出てきているのかもしれません。オープン直後は、いきなり目標に届くのは難しいかもしれないと思っていましたが、今はちゃんと目標を超えていて、嬉しいですね。
あとは、これをどう続けていけるかだと思います。しっかりリピートも獲得しながら、飽きないメニュー展開や定期的な発信を続けていきたいですね。

最後に
——これからのleabask tea timeについて教えてください。
2号店、3号店を目指しています。元々、複数店舗で展開できるオペレーションや店づくりを考えてスタートしているんです。
ただ現状では、チェーンでやるにはまだ少しスタッフへの負担が大きいと感じています。慣れてくればスムーズにできるのですが、経験の浅い人でも間違えずにやれるように、仕組みを整えていきたいですね。
すでに不動産会社さんから、「新しい出店の計画はありませんか」という問い合わせもいただいています。まずは今のお店で形をしっかり整えてから、と考えていますが、オープンから間もないうちに声をかけていただけたのには驚きました。僕自身は性格的に新しいものをつくるのが好きなタイプですが、事業を広げられるのはやっぱり嬉しいことですね。
——RecorCと一緒にブランドづくりを進めてこられて、振り返ってみるといかがでしたか。
得意なことに集中できたのが、よかったですね。デザインや映像といった世界観づくりは、僕の好みであれこれ言うよりも、萩原さんたちにお任せしました。そのぶん僕は、得意な厨房側のことや、スタッフがどういう順番で動くかといったオペレーションに集中できました。
——篠崎さんにとって、RecorCはどんな存在でしたか。
ゴールを一緒につくってくれた存在、という感じが強いです。元々、明確なビジョンがそこまで固まっていたわけではなかったので。頭の中ではずっと思い描いていたけれど、自分ではうまく形にできていなかったお店のイメージを、ちゃんと形にしてもらえた。それが一番大きかったですね。

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▼本プロジェクトの事例紹介はこちら
https://recorc.com/works/leabask-tea-time/
▼leabask tea time ブランドサイト
https://leabask.com/


